Food Factory

食品工場の衛生リスクと防除計画

Risk Overview

食品工場における衛生リスクの概要


食品工場では、原料の搬入から製造・包装・出荷に至る全工程にわたり、昆虫の異物混入リスクが存在します。食品加工・製造施設は対象面積が広く、混入製品が市場に流通した場合の影響が大きいため、全工程を通じた管理が求められます。

食品工場の製造工程での建物衛生リスク

代表的な食品害虫であるノシメマダラメイガは、幼虫が穀粉・豆類・ナッツ類など幅広い加工食品を加害し、包装資材に穴をあけて内部へ侵入する能力を持つことが確認されています。

タバコシバンムシは乾燥食品全般を加害し、食品工場や倉庫で発生しやすい害虫です。原料や製品に混入した場合、外観からの早期発見が難しい点が問題となります。

食品工場の倉庫で衛生リスク

コクゾウムシは穀粒に穴をあけて産卵し、幼虫が内部で発育するため、成虫が出てくるまで外観から被害を判別しにくい特性があります。

飛翔性昆虫の管理も重要です。ユスリカは水系から発生し、夜間照明の近紫外光に誘引されて施設内へ侵入します。さらに、チョウバエ類は排水管や汚泥の堆積部などを発生源として施設内で増殖するため、外部侵入だけでなく内部発生への対策も必要です。

食品衛生法の改正により、原則としてすべての食品等事業者に、HACCPに沿った衛生管理の実施が求められています。2021年6月1日から完全施行され、事業者は「一般的な衛生管理」と「HACCPに沿った衛生管理」に基づいて衛生管理計画を作成し、実施状況を記録・保存し、定期的に見直す必要があります。

📋 一般的衛生管理プログラム(PRP)とは

HACCPを機能させる土台となる基礎的な衛生管理です。厚生労働省では「一般的な衛生管理」として整理されており、施設・設備の衛生管理、清掃・洗浄・消毒、使用水の管理、食品取扱者の衛生管理、ネズミ・昆虫等の防除などが含まれます。

害虫・害獣管理では、施設の状況に応じてトラップ調査や捕獲種の確認、発生傾向の把握を行い、結果を記録として残すことで、衛生管理計画の見直しや是正措置につなげることが重要です。

当社では、建物衛生リスク診断(BSR)により、製造ライン、保管エリア、外周環境、排水まわりを含めた衛生リスクを評価し、一般的な衛生管理の実効性を高める管理体制の構築をご支援いたします。

Our Services

本業種への対応サービス


建物衛生リスク診断(BSR)

原料倉庫・製造ライン・包装工程・搬入口など、食品工場の全工程を対象に害虫の生息状況と侵入リスクを体系的に調査します。モニタリングトラップの配置計画と捕獲種の同定・記録により、HACCPの前提条件プログラム(PRP)として機能する管理体制の構築を支援します。(公社)日本ペストコントロール協会の技術基準に準拠した専門技術者が対応いたします。

今すぐ駆除

害虫・害獣の発生が確認された場合に、対象種と発生状況に応じた駆除を実施します。食品製造環境では薬剤の製造ラインへの影響を考慮し、IPMの原則に沿った物理的手法を優先した対応を行います。駆除後は効果判定調査と再発防止に向けた環境改善のご提案を行います。

FAQ

食品工場のお客様からよくいただくご質問


ノシメマダラメイガは、包装後の製品からも見つかります。包装していれば防げるのではないですか。

包装だけで完全に防げるとは限りません。ノシメマダラメイガの幼虫は、包装材に侵入・穿孔することが報告されています。そのため、包装後の対策だけでなく、原料の受け入れ段階、保管エリア、製造ラインでの早期発見が重要です。当社では、トラップの設置と捕獲傾向の確認により、発生源の把握をご支援します。

製造ラインの稼働中に薬剤を使うと、製品への混入が心配です。

食品製造環境では、まず侵入経路の封鎖、トラップによる監視、清掃の強化など、製品に影響しにくい方法を優先します。薬剤処理が必要な場合は、稼働停止中や清掃・メンテナンス時に限定し、原料・製品・包装材を保護する範囲を事前に確認したうえで実施します。使用する薬剤は、対象環境に適したものを選定します。

HACCPのモニタリング記録は、どの程度の内容を残すべきですか。

害虫管理では、トラップの設置場所、点検日、捕獲された虫の種類と数、実施した対策、見直し内容を記録しておくことが重要です。HACCPに沿った衛生管理では、衛生管理計画を作成し、実施状況を記録・保存し、定期的に見直すことが求められています。当社では、捕獲結果と発生傾向を整理し、保健所の立入や第三者監査時にも確認しやすい報告書として整えます。

工場外周のユスリカが、夜間照明に集まり、施設内に入ってきます。

ユスリカは照明に集まりやすく、出入口や開口部の管理が不十分な場合、施設内へ入り込むことがあります。対策では、外周の発生しやすい場所、照明の位置、扉やシャッター、換気口などの開口部をあわせて確認することが重要です。建物衛生リスク診断(BSR)では、外周環境と建物の接点、照明配置、開口部の管理状態を評価し、施設構造に応じた侵入対策をご提案します。

Contact


施設の規模・業種・現在の課題に応じて、最適な調査・管理プランをご提案いたします。
建物衛生リスク診断(BSR)のご依頼や、害虫・害獣に関するご相談は、お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
神奈川県・東京都全域に対応しております。

※ リスク診断:お問い合わせ時に診断費用をご案内 / 今すぐ駆除:現地無料見積り
※ 対応エリア:神奈川県・東京都(その他エリアはご相談ください)